うつになって初めての病院。怖くないから大丈夫。

ネットの海を漂っていたら、あるQ&Aサイトで、こんなの(要約)を見つけた。

Q. うつ病になったみたいなんですが、怖くて病院に行きたくありません。どうすればいいでしょうか?

A. うつ病とは一般的に言って気分的なものです。うつになっても心を強く持ち、努力を続ければ、病院に行く必要はありません。

YOU、こんなのをベストアンサーに選んで安心してないで、さっさと病院に行っちゃいなYO!

まだまだ誤解は多いが、うつ病はれっきとした病気である。うつの初期症状が出てきたら、お医者さんの診断を受けて、一刻も早く適切な治療をスタートすることが必要である。病院に行こうか悩んでいるうちに、病気が急速に進行するケースもある。

でも、心療内科や精神科に行くことをハードルが高いと感じて、受診をためらう人も多いのかもしれない。知識が無いせいで心療内科や精神科に偏見を持つ人も少なくないのかもしれない。

病院に行こうとタクシーに乗り、私が通っている病院の名前を言うと「お客さんは看護師さんかな?」と、おしゃべりな運転手さんに聞かれたりすることがある。「いえ患者です」と応えると「えっ」と言ったきり、運転手さんは黙り込む。病院到着まで無言である。なにやら私はヤバいところに通うヤバい人のような扱いを受けているんである。

でも、心療内科や精神科は、そんなに怖いところではない。普通の病院と変わらないし、個人経営のクリニックでは、まるで病院じゃないようなリラクゼーションサロンのような作りのところもある。

私の場合は、よく見るうつ病の初期症状に加えて、あきらかに、やっぱりおかしい私、と気づく出来事があったので、病院に行くことをためらう余裕はなかった。私はこれまで2軒の病院に行ったが、どちらも怖いと感じることはなかった。

1軒目、初めて行った病院は、個人経営のクリニックだった。中に入るとナチュラルウッドの天井や腰壁に、アイボリーの壁紙。室内は明るくて、静かにBGMが流れている。

受付を済ませると番号の書かれたプレートを渡された。以降はずっと番号で呼ばれる。「21番さん、診察室にお入りください」と、名前が他の患者さんに分からないように配慮してあるのだ。

待合室は細長いスペースで、壁に向かってイスが横一列に並び、他の患者さんと目を合わさなくてよい設計になっている。居心地のいい空間で、リラックスして診察を。最近の個人経営クリニックはこういうスタイルのところが多いらしい。

2軒目の病院は、今も通っている精神科病院である。精神科病院と言っても、見た目は普通の総合病院とそんなに変わらない。個人クリニックのような居心地のいい空間づくり、といったようなことはないが、かといって、富士急ハイランドの絶叫・戦慄迷宮病院のような恐ろしい場所でもない。ホラー映画やホラーゲームに出て来るような、陰鬱で寂れた感じの場所でもない。

精神科病院を誤解してる人の多くは、なんとなーくそんな感じのイメージで思ってるのかもしれないが、そのイメージで行くと絶対拍子抜けする。

私が通っている病院は清潔で明るい。精神科医の先生が何人もいて、いくつも診察室がある。看護師さんがキビキビと廊下を歩いて行く。待合いのイスに患者の皆さんが腰掛けて順番を待っている。

そう、心療内科や精神科の病院は、怖いところではないのだ。

どちらの病院も、初診では同じことをした。

・受付をして、順番を待つ。

・チェックシートを記入する。

・先生に症状や自分の状態について話す。聞かれる。

・先生が病名を判断する。(様子を見る場合もある)

・処方箋をもらう。

・次回の予約をする。

・お会計をする。

以上、これだけである。その次からは、体調や心のコンディションを聞かれ、それによって薬の量を増減されたりする。基本的にはこの繰り返しである。

怖いことは何もない。

だから、もしあなたがうつ病の症状を感じているのなら、安心して速やかに病院に行って欲しい。

もし、精神の病気になったことが恥ずかしい、そういう病院に通うのは外聞が悪い、と考えてためらっているなら、私は行っていないので説明はできないけど、総合病院の中の心療内科か精神科に行くといいと思う。

早く病院に行くことで、うつ病のひどい苦しみを味わう人が1人でも減ればいい、とかなり本気で思っている。

こじらせてからじゃ、本当に大変なんだから。